ビューティー ファッション ライフスタイル 楽屋のひとりごと 連載

コスメの「似合う」「似合わない」問題について舞台女優の視点で考えてみた

舞台女優になるまで、私はコスメが自分に「似合う」「似合わない」ということを考えないで生きてきました。ただ、パッと見て「いいな!」と思ったものを選ぶだけ。

でも、舞台に立つようになると、必然的に自分を客観視することが求められます。

・「口紅の色のせいで老けて見えるけど、若い役なんだからもうちょっと明るい色にしたら」
・「ドーランの色が役と合ってないよ」
・「色が地味すぎる」or「派手すぎる」

これらのアドバイスは、もちろん舞台上での見え方を改善するためにいただいたもの。でも、これは日常生活のメイクにも応用できるなと気が付きました。

ということで今回は、私が舞台上での経験から学んだコスメ「似合う」「似合わない」について書かせていただきたいと思います。

そもそも「似合う」とは?

まず「似合う」というのはどういう状態かな、と考えてみると「バランスがいい」ことなのではないかと思います。

自分の肌と合う色で肌色がキレイに見えたり、美しい色の組み合わせが楽しめる。だから全体がキレイに見えることにつながるのではと考えています。

反対に「似合わない」というのは、どこかの「バランスが悪い」こと。

例えば、リップとアイシャドウの色があっていないとどこかチグハグに見えますし、明らかに自分の肌トーンと違うコスメを使うと、なんだかお肌自体がくすんだ印象に……。

なので個人的には、できるだけ自分とメイクのバランスを良くしていくための工夫をしたいなと感じています。

可視化するとわかりやすい

最近、当たり前に言われるイエベ・ブルベなどの「パーソナルカラー」はこのバランスを掴みやすくするためにとても便利です。

私はいろんな衣装を着て比べているうちに、自分に「似合う色」「似合わない色」が結構ハッキリしていることに気が付きました。

深みの黄味が混ざったカラーを着ると顔色が暗く見えたり、反対に可愛いパステルカラーの服を着ると色白を通り越してなんだか顔色が悪く見えたり……という悩みがあったのですが、これは自分のパーソナルカラーが「ブルベ冬」だったと知って納得。

「パーソナルカラー」は、どんなものが似合いやすくて、何が似合いにくいのかをわかりやすく教えてくれるので、すごく参考になります。

最近は「白よりも黒!」「青みピンク」「グレーがかったブラウン」「ラメは青みが入ってると似合いやすい」など、自分に似合いやすい色を選ぶのも楽しくなってきました♡

工夫で乗り越える!

ただ「じゃあ、似合わない色はずっと似合わないまま?」という疑問も……。似合わなくても好きなコスメ、使いたいですよね。

舞台では、自分に似合わない色でも役柄上使いたいこともあります。何より、私は諦めが悪いので、気合いで「どうやったら似合うか?」を工夫してみることにしています。

例えば、ブルベの私はブラウン系のリップが大の苦手。塗ると必ずと言っていいほど顔色が悪く見えるんです。ですが、しっかり濃く塗るのをやめて、薄く淡〜く塗ると意外となじんでくれることを発見!

また、どうしてもイエベ色のアイテムを主役にしたいときは、イエローのカラーコントロール下地で自分のお肌をイエベに近づけてからメイクするという裏技を使うことも。

似合いにくいけど好きな色も、最初から諦めないで、少しでも似合うように色々と工夫するようにしています。

経験を積もう

あとはもう経験が大切。普段からいろんな色を積極的に試すようにしています。そうすると、そのたびに発見があるんですよね。

「似合わないと思ってた色も、ラメならちょっとなじむ」
「ありえないと思ってた派手色もポイント使いだと可愛い」
「こっちの黄色は顔色が悪くなるけど、こっちの黄色は大丈夫!何が違うのかな〜?」

などなど……。もちろん中には、笑っちゃうぐらい似合わない色もあるのですが、それも繰り返していくうちに自分に似合う色や質感がわかってきます。

失敗を恐れずに、とにかく自分で経験・工夫していくことが「似合う」「似合わない」を知る1番の道ではないでしょうか。

執筆・撮影:五條なつき
(c)Rrose Sélavy

Information

大好評配信中!

ルーシー・フラワーズ 1stシングル「MÄRCHEN」 各種ストリーミングサービスにて 大好評配信中!

詳しくはコチラ

オンラインで専門家から学べる講座

子役・女優・俳優活動の疑問は、プロに相談して解決! オーディション対策のための個人レッスン&相談から、徹底的に芸能の基礎が学べる講座まで、多彩なメニューをご用意しております。

詳しくはコチラ