皆様こんにちは! 楽劇座の五條なつきです。
楽劇座のオンライン公演『ルーシー・フラワーズは風に乗り、まだ見ぬ世界の扉を開けた』……コロナ禍の影響で公演が中止になり、オンラインで実施することになり、いつもの舞台とは勝手の違う撮影や編集に追われています。
実はキャストとして出演するほかにも、映像演出を担当している私。
「せっかくなら映像でしかできない表現を!」と、テロップやイラストのアニメーションを入れたり、せっかくなら楽曲シーンも凝りたいと思い立ち……
当初、映像の編集がこんなに時間がかかるものだとは思っていませんでした。
「公開はまだなの?」とお問合せくださるお客様、お待たせしてしまい大変申し訳ありません。
今、担当スタッフみんなで最終段階の音声の調整を頑張っているところなので、詳細公開までもう少しお待ちくださいませ!
そしてせっかくなので、編集に関する途中経過も日誌として書いてみることにしました。
公開までの間に読んでいただくと、実際の公演を観るときの楽しみが増えるかもしれません!?
第2回をCHECK
【オンライン公演「ルーシー・フラワーズ」編集日誌2】タイミングのずれ=レイテンシー問題について
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今回の編集で苦労したところ第2弾は「音声」問題でしょうか。
キャストがそれぞれ自宅で演じて録画しているので、みんな環境が違うんです。
部屋によっても音の響き方が違いますし、音量もそれぞれ。通信の関係で遅れや乱れが出たり、舞台のような大きい声だと割れてしまったり……挙げたらキリがありません。
また、当たり前ではありますが、ほとんどのお家は完全防音ではありません。なので大雨や雷の音が入ると収録を中断するなんてこともありました。
そうそう、八の字眉幸子(演:大西佐依)はほぼ舞台のまんまなので、佐依さんのご近所さんにご迷惑をおかけしたのではないかと勝手に心配しています。余談ですが、「助けてください!」と叫ぶセリフもあったので、ご近所さんに警察呼ばれたらどうしようなどと心配もしていました……笑
そんな音声のバランスをできるだけ均一にするために、地道に調整しています。
できるだけノイズを消したり、通信の関係でどうしてもキレイに録音できていないセリフは音だけ録り直したり。
ちなみに、マイクによっても音が変わるので、私はマイク購入前に色々とリサーチして「AT4040」を選びました。
それから、音をチェックするときに「何で聴くか」によっても全く印象が変わるのには驚きました。
PCのスピーカー、スマホのスピーカー、ヘッドフォン。「だいたいこの環境で聞く方が多いかな?」と思う環境で聞いているのですが、それぞれ聞こえ方が違うので、できるだけ平均して聞ける音になるように調整しています。
特にヘッドフォンは機種によっても聞こえ方がガラリと変わるのにはびっくり!!
ルーの小道具用として用意したピンクのヘッドフォン(衣装として見た目だけで選びました)は、いいヘッドフォンと比べるとやっぱり音が……いいヘッドフォンを求める方の気持ちがよ〜くわかった瞬間でした。
編集の時は純さんの文化村スタジオから、プロも使用している機種のヘッドフォンをお借りしてます。
この辺りも、生の舞台とは勝手が違うなぁと思ったポイントのひとつです。
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執筆・撮影:五條なつき
(c)Rrose Sélavy