ゴダールの映画
ここのところ、ゴダールの映画を見返している。
多分、18~19歳ぐらいの時に背伸びして観はじめたのが最初だったと思う。
確か『気狂いピエロ』だったかと・・・近所のレンタル店で借りてきてのビデオ鑑賞。
逃避行を続けるシーンで何度も寝落ち(笑) 何度も巻き戻してなんとか・・・頑張って観た覚えが。
当時、ゴダール、フェリー二、タルコフスキーといった、いわゆる”知的好奇心”と結びついた様な映画を片っ端から観たのだが、当時一番分かりやすかったのはフェリーニかなあ。
ただねえ、一番影響を受けた監督は?と聞かれれば、それは間違いなくゴダールだったかと。
当時、いわゆるクラシックの作曲を学んでいた訳だが、曲の構成というか・・・まあ、そういった部分で影響を受けたというか。
中でも好きな作品は、意外にも80年代の商業映画復帰後の作品。
『パッション』『カルメンという名の女』『ゴダールのマリア』『右側に気をつけろ』辺りかなあ・・・そうそう、昔の作品だと『アルファヴィル』が結構好き。もちろん、『気狂いピエロ』も好きなんだけど。
そうそう、『勝手に逃げろ人生』も悪くない。確か渋谷だったかなんかのレイトショーで観た覚えが。DVDも持っている。
一時期、事務所のデスクの上に、DVDBOX特典だったポストカード(ジャン・リュック・ゴダール本人が写っている)を写真立てに入れて飾っていたことも・・・まあ、それぐらい尊敬している芸術家というか・・・”尊敬”とはちょっと違うかなあ・・・より正確には”シンパシーを感じている芸術家”といったところだろうか。
それにしても、昨今の世の中(特に”政治”・・・と呼べるのかどうかも疑わしいが)を見ていると、『アルファヴィル』の世界もいよいよ現実になって来たかと思わずにはおれない。要するに”芸術”ってそういうことなんですよ! 少なくとも私たちの社会における一つの重要な機能となりうることは間違いない。
その時代、時代の世相と迎合した、いわゆる”ヒット作”ばかりしか知らず、そういったものが”芸術”だと思って疑わないことが如何に恐ろしいことか・・・よく考えてみて! 誰が水着に着替えようと、誰をスキーに連れて行こうと、今となってはどうでもいい話でしょ?
娯楽は娯楽で結構だと思うのだが、ここらでもう一度”芸術”について考えてみることも必要なのではないだろうか?
という訳で、今週の文化村サロンでは、そんなこんなを先週に引き続きお送りしたいと思います! ”芸術創造と社会活動(ないしは日常生活)の互換性”についてです。
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こちらの内容は3月19日(日)20時〜の配信となります。
ご覧になりたい方は、3月19日19時までに下記のページよりお申込みください。どのコースでもご視聴いただけます。
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執筆・撮影:関口純
(c)Rrose Sélavy