みなさん、こんにちは♪ イラストレーターのめいるです。
『もっともっと絵が上手くなりたい』 現状に甘んじる事なく、向上心を常に持っていたい! そんな想いから始まった、めいるのイラスト修行。
世界には数々の名画、素晴らしい絵が星の数ほどあります。これを機にもっと世界の名画に触れ、手法やヒントを学びたい。そして、尊敬の気持ちを込めてめいるなりのオマージュイラストを描かせていただきたい‼︎
読者のみなさんもめいると一緒に世界の絵画を楽しんでいきましょう〜♪
それでは修行7日目、開始です!
本日の絵画紹介
本日オマージュ絵画を描かせて頂く世界の絵画は……こちら!
フランスの画家、アンリ・ルソーの名作『夢』です。
アンリ・ルソーは画家になる夢を抱きつつも貧乏な家庭で育ち、絵を学ぶ余裕がなかった苦労人でした。そんなルソーですが大人になり税関の職員として働きながらも夢を諦めず、40代から独学で日曜画家(休日に絵を描く画家)として絵を描き始めます。
初期の作品を発表して間もない頃は「まるで子供の描いた絵のようだ」と酷評される事もあったようですが、めいるに言わせるとそれって凄く素敵な事では……⁉︎
子供の描く「何にも縛られない自由なアンバランスの絵」って逆に描こうとして描けるものじゃないですよね。めいる的にはとっても好きで心くすぐられます。
とはいえ、当時流行っていた絵画達とは一癖も二癖も違い、世間から笑われてしまう事もしばしば。そんなルソーでしたがめげずにオリジナリティーを貫き続けていました。するとその唯一無二な魅力にだんだんと理解者(どっぷりハマってしまうファン達)も続出! あのパブロ・ピカソも彼の絵には一目置いていたんだとか……。
今回はそんなアンリ・ルソーが亡くなる直前に描き上げたという集大成の作品をオマージュさせて頂きました!
オマージュ絵画
「ルーの夢」です。
ルソーが亡くなる数ヶ月前に完成させたという絵画「夢」は、全身全霊をかけて描き切った力強さと魅力があり、私も大好きな作品の一つです。
ちなみに、この絵画の第一印象は「絵本の挿絵みたい」でした。最初に触れたように、独学で絵を描いているルソー。遠近法などにとらわれない自由なバランスで描かれているからなのでしょうか……(木々の葉っぱ達も大きく描かれ、現実離れしてますよね)どこか現実的ではない、夢のような空間を生み出しています。
この幻想的な雰囲気をめいるなりにどう表現しようかなと考え、今回は線画なしでイラストを描いてみました。(いつもは黒い輪郭を描いてから塗りに入るのですが、一つ一つのパーツ毎に塗りたい色で線を描き、塗り重ねてみました!)
ジャングルの雰囲気はもちろん、よくよく観察すると見えてくる動物達も魅力的で。じっくり見れば見る程面白いんですよ〜! 中央寄り右上の木々の暗がりの中にお猿さんを見つけた時は感動しましたね。
今回ルソーのオマージュイラストを描いてみて、リアルに描くだけが芸術ではない事を学ばせていただきました。非現実的なバランスが、あえて幻想的な世界観を生み出す事もあるし、見る人を納得させる事ができれば比率がおかしくても全然オッケー! もっともっと自由に(子供のように)伸び伸びと絵を描いてみたい。そんな気持ちになったひとときでした。
という事で、今日の絵画修行はここまで。お付き合いありがとうございました。次回はどんな絵画に出会えるかな? どうぞお楽しみに〜!
お知らせ
めいるが描いた絵画オマージュイラストが間違い探しゲームになってルーチューブに登場します⭐︎
素敵なBGMもついて「まるで博物館の中で間違い探しをしている」、そんな雰囲気が味わえる動画になっていますよ〜♪
間違いは全部で5つ! 時間内に全部見つけられるかな? 大人の脳トレにもぜひ。チャレンジお待ちしてます〜♡
前回の記事
【絵画】めいるの名画オマージュイラスト修行〈6日目/フラゴナール「ぶらんこ」〉
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イラスト:めいる
(c)Rrose Sélavy