舞台役者が「舞台メイク」の話になると必ずと言っていいほど出てくるのが「ベース(下地)」についての悩みです。
お互いに「なに使ってる?」と尋ね合うのが1番多いのは、たぶんベースメイクではないでしょうか。
というのも、舞台用のコスメにはいわゆる「化粧下地」がないので、みんな迷っているのだと思います。
こんなにある!下地
舞台メイクをするときに欠かせないのは、クリーム状のファンデーションである「ドーラン」。では、このドーランを塗る前に何かを下地として塗っているのか役者仲間に聞くと……それはもう、さまざまな答えが返ってきます。
・ニベアなどの保湿クリーム
・拭き取るタイプのクリームクレンジング
・乳液
・日焼け止め
・いつもの化粧下地
・いつものファンデーション
などなど。
個人的には「保湿クリーム」を塗っている人が多い印象です。ちなみに私も、舞台を始めた頃に先輩から「ドーランの前には保湿クリームを塗る」と聞いたので保湿クリーム派でした。
正解は…?
それにしても、実にいろんなものがドーランの下地として使われていることがわかります。
いったい、どれが正解なのか……気になっていた私は、舞台メイクの老舗・三善のメイクアップアーティストさんとお話しする機会があったのでお伺いしてみました。
すると、衝撃のお答えが……!!
「下地は使わずに、洗顔した直後のお肌がパサついた状態に塗るのがベストです」
なんでも、油分があると崩れの原因になるので、メーカーとしてはオイルが配合されたクリームを下地にすることは推奨していないんだとか。
油分が入ったクリームを下地に使っている役者はかなり多いので、これを聞いた時はものすごくびっくりしました!!!
自分に合ったものを選ぼう
ただし、メーカーでは推奨していないというだけなので、自分がキレイにメイクできるのであればクリームを下地にしてもOKだそう。
乾燥肌の方や、季節的にお肌が乾燥しやすい時期などはクリームを下地にしたほうがうまくドーランが塗れることもあるので、自分の肌質や季節などに合わせて下地を塗るのがいいと思います。
1番大切なのは、自分にとってやりやすく、崩れないメイクがキレイに仕上がること。
これまでテキト〜にドーランの下地を選んで塗っていた方は、自分のお肌を見直してみてもいいかもしれません。
基本の舞台メイクについてはよく質問をいただくので、また改めて詳しい手順などを紹介できればなと考えています!