自分の表現?
最近、タレント(女優、歌手など)を目指されている方(未成年の場合は、そのお母様)からの悩みごと、中でも“所属先に関する悩み”を目にする機会が増えているように感じます。
まあ、新年度が始まるタイミングというのもあるのでしょうが、そうしたことが自身の環境を見直すタイミングになっているのかも知れません。
一番多いお悩みは、「所属したは良いけどお仕事がありません」というもので、要するに「このまま現在の所属先で続けていてもダメな気がする」ということのようです。
確かに、ご本人にしてみれば、他人が思う以上に切実な問題かと思われます。
その気持ち、よく分かります。
まずハッキリさせるべきは、
・所属先が悪いのか?
・自分が悪いのか?
・所属先と自分との相性の問題なのか?
・そもそも自分がイメージしている世界と実際の芸能の世界がズレているのか?
こういったことかと思います。
こればかりは実際にお話を聞いてみないことには判断しかねますが、今まで20数年にわたって見てきたり、相談に乗ってきた人たちに概ね共通しているのは、芸能界に”自由”を見ている、ないしは求めている方が多いように感じます。
「自分の感性を自由に表現できる」であるとか、「自分の好きなことをして称賛してもらえる」などと考えている節がある。
本当にそうでしょうか?
“芸術”ならば“自分を表現する”で概ね間違いないというか・・・少なくとも出発点はそこにあると思って差支えないと思いますが、“芸能”の場合は、そもそも“自分を表現する”というよりは“他者の求める自分を表現する”といった側面が強いのです。
たまたま“自分の表現”が“芸能界が求める表現”にマッチしていれば良いのでしょうけれども、そんなに美味い話はそうそう転がっていないのが世の常。
そこで、大抵の場合は“他者から求める表現”を如何に自分のものにするのか?という点が明暗の分かれ目なります。
では、そもそも“求められる表現”とは何なのか?
それには先ず、“設定の選択”自体が正しいのか?間違っているのか?といったことを検証してみる必要があります。
“設定の選択”とは、あなたが“なりたい自分(目指している芸能人など)”と、“現在の自分”との見た目や雰囲気etc.のギャップがどの程度あるのか?ないしは合致しているのか? について冷静に判断する必要があります。
足りない部分は努力でカバーすれば良いだけの話ですが、そもそも“設定の選択”を間違えているといったケースも多々あります。
これは他人に判断してもらうようなものではなく、自身で判断すべき問題です。
※もちろん、それはこの段階での話で、逆にある程度売れてしまった場合には事務所の売り出し方(戦略)等も大いに関係してくるので、他人の判断が普通に介入してきます。
“悩み”という名の、苦しく無駄な時間を過ごさない為には、こうしたことを自分自身でハッキリさせておく必要があります。そうしたことから、私が担当している週末女優プロジェクトでは書込み式の比較・分析シートを用意しました。この<ロールモデルの客観的評価・比較・分析シート>は無料で公開しておりますので、ご興味ある方はどうぞご利用ください。
という訳で、明日の文化村サロンお品書きです。
今回のテーマは、先日ご紹介しました“イメージ戦略”に関する重要項目でもあります“ファッション”についてです。
それにしてもこのテーマ、なかなか奥が深いですねえ。
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こちらの内容は4月2日(日)20時〜の配信となります。
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執筆・撮影:関口純
(c)Rrose Sélavy