無駄とは?
ここ数週間、生活のあらゆる面を”改めて”見直す機会を得ている。
単に「無駄を無くそう」とかそういった類の話ではない。
そもそも”無駄”とはそんなに悪いものだろうか?
問題はその質、厳密には”自分にとっての質”の問題である。
要するに、”良い無駄”と”悪い無駄”があるというお話。
生産性といった尺度で考えてみたとて、そう簡単に答えが出る訳でもない。
何故ならば、如何なる目的を持つかによっても答えは異なってくるからだ。
単純に時間当たりの生産数という話ならば、”無駄か否か”の判断は比較的容易なのかも知れない。
だが、発想の根源、いわば”創造的な一瞬”とでもいった様なものを捉える為に要した時間について、それが”無駄だったか否か”を見極めることは至難の技というものだろう。
川に投げ込まれた小石がポチャン! その音で悟りを開いたといった逸話すら無きにしも非ず・・・
”質の基準”と”創造に要した時間の妥当性”を決定するものは?
ベートーベンが生涯、「交響曲を9曲しか残さなかったから」といった理由で非難されるべきだろうか?
散歩の時間を惜しんで作曲の時間にでも充てさえすれば、「少なくともあと2~3曲程度は名作を生み出せたはず」と誰が断言出来るというのだろう?
願わくば、心に 無駄上等! とでも刺繍された特攻服でも羽織って生きたい。
”無駄”とやらを謳歌したいものだ。
我が心に湧き上がる細やかな反乱。
明日の文化村サロンは先週に引き続き、生き方を選ぶ=ファッションの多様性と、それらを取り囲むエトセトラについてのセッション・・・それはジャズミュージシャンの様に。
「文化村サロン」の詳細・ご入会はこちら!
こちらの内容は4月9日(日)20時〜の配信となります。
ご覧になりたい方は、4月9日19時までに下記のページよりお申込みください。どのコースでもご視聴いただけます。
生配信をご覧になれる方は、直接の質問も可能です!(ご予定が合わない方は、1週間のアーカイブ配信をご利用ください)
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執筆・撮影:関口純
(c)Rrose Sélavy