2022年5月21日の東京、朝から天気が悪い。
電気を消していると「もう今日も一日終わりかあ」などという感覚が脳内を過ぎる。
ちなみに、まだ午前10時 ・・・心地よい錯覚。
この感じ、決して嫌いではない。
むしろ好きだ。
天気の悪い日に家に居るのが好きなのだ。いや、厳密に言えば、家に居る時に天気が悪くなり、窓の外が不穏な空気に包まれて行くのを見るのが好き。台風なんて大好物。風と大雨で荒れ狂う木々の様子や風の音を、自分は安全な部屋の中に居ながら感じているのが好きなのだ。
なんだろう、この感覚は?
小学生の頃、夏休みになると、友人たちはこぞって「田舎のお婆ちゃんとこに行く!」とかなんとか言って帰省してしまう。
我が関口家は田舎?が東京新宿区。という訳で帰省は無し。遊び相手も居なくなり、一人取り残される感じなのだ。
これが結構、落ち込むのだ。
そして数日後、テレビを観ていると”静止画と見間違うまでに身動き一つしない車の行列”の映像とともに渋滞のニュースが流れてきた。
「ああ〜、家にいてよかった!」
そして、ちょっとばかり「ザマーミロ!」なんていうニュアンスを兼ね備えた小さな笑顔が溢れるのだ。
そうだ!そんな感じなのだ。”天気の悪い日に家に居るのが好き”の原点は、夏休みの帰省ラッシュにあると見た!
こうした若干?の”性格の悪さ” ・・・嫌いじゃ無い(笑)
そういえば、ブライアン・イーノの”アンビエント”って、勉強しようなんて思って聴くと本当つまらないのだけれど、こんな日に”何かしながら”聴くと・・・厳密には”耳に入ると”・・・とても心地が良い。要するにサティ風に言えば”家具の音楽”な訳だ。
こんな日には・・・イーノの”アンビエントミュージック”でもかけながら・・・机の上でも片付けるか!
執筆・撮影:関口純
(c)Rrose Sélavy