今でも、母と祖母に心から感謝しているのが、小学生(中学生になった頃だったかも・・・)の時に買ってもらったステレオ。
私があまりにも音楽に夢中(毎日、時間の許す限りレコードを聴いていた)、且つ、熱心だったので「少しちゃんとしたモノを買ってやろう」ということだったらしい。
ステレオは、ラジオ・アンプ・カセットデッキ・レコードプレーヤー・スピーカーのセット・・・ちなみにパイオニア製。
今から考えると、かなり大掛かりなセット。
実際、サイズ的にも大きかった。
レコードプレーヤーも、木製のボディで、”重さなんかを調整”したりなんかして使う本格派。
スピーカーも腰辺りまである様な大きなもの。
ラック(2つ)もセットで、ステレオセットを並べると、左右のスピーカーの端から端まで”約2メートル”はあっただろうか。
近所の商店街にあった電気店の店頭品処分だったかバーゲンだったか・・・とにかく”お買い得”だったらしい。
その電気店、ミキシングエンジニアのKさんがアルバイト?していた。
そのKさん、今をときめく松原みきさん(少し前、40年前の楽曲「真夜中のドア」で海外チャートを賑わせた)のレコーディングや、「まちぶせ」で有名な石川ひとみさんのレコーディング等の仕事をしながら、エンジニア仲間と会社を立ち上げる為の”資金作り”目的でアルバイトしていると聞いた・・・
とても親切な方で、いろいろ教えて頂いた。
うちの祖母からの信頼も厚く、よく我が家まで来てくれた。
Kさん、どうしているのかなあ・・・
結局、10年ぐらいは使ったかなあ・・・使いに使い過ぎて壊れたという感じ。
で、成人を迎えてちょっとしたぐらいの頃に ”新しいステレオセット” を購入することになるのだが、この時に購入したモノを今でも使っている。
当時はクラシック音楽(作曲の勉強をしていたこともあって)を聴くのがメインだったので・・・まあ、それなりにお高いタイプのアンプとスピーカー、CD(LD兼用)プレーヤーを購入した。
厳密に言えば、その後、CD(やはりLD兼用)プレーヤーだけは買い直している。
だから、現在でも使い続けているのはアンプとスピーカー・・・アンプなんか”ボリュームのガリ”が結構凄かったりするけどね。
そう言えば、スピーカーを買った時なんか、『冬のファンタジー』(懐かしい!)でお馴染みの”カズン”の女性ボーカル、いづみちゃんに軽自動車を運転してもらったんだっけ・・・車の荷台にスピーカー2台を詰め込んで(押し込んで?)、池袋のマルイから新宿の我が家まで運んでもらった。
このスピーカー(高さが1mぐらいあって、奥行きも40cmぐらいある)、死ぬほど重いんですよ・・・よく一人で2階まで運んだなあ・・・今なら絶対無理!
今って、こういったタイプのスピーカーってなかなか売ってないんだよね・・・まあ、かなりマニアックな専門店とか行けばあるんだろうけど。
まあ、その時のステレオを今でも使っているという次第であります、ハイ・・・で、こうなったら死ぬまで使ってやろうかと・・・壊れなければ・・・だけど。
だから、戦争で燃えて無くなってしまうのだけは絶対イヤだ!!
今の日本を見ていると ”危なっかしいなあ” と・・・
とりあえず、そろそろ ”持ち回りの総理大臣” と ”タレント議員” だけはやめて欲しいところだが・・・
執筆・撮影:関口純
(c)Rrose Sélavy