こんにちは! イラストレーターのめいるです。
以前ご紹介した『ルーシー・フラワーズ』の物語に続いて、今回からはメインキャラクターにスポットをあててご紹介していきます。
第1回は最強の自由人にして知識人、『ルーシー・フラワーズ』を語る上で欠かせないこの人物! ピンク頭がチャームポイントのルーについて語っていきたいと思います♪
ルーは神様?
まず、ルーの名前にご注目! 調べてみると、ルー(Lugh)という言葉には「ケルト神話の太陽の神(または光の神)」という意味があるそう。この太陽神ルーは「魔法の槍」を武器に戦う勇敢な戦士として言い伝えられているようです。
それで言うと、『ルーシー・フラワーズ』のルーの武器は、まさに鋭い「言葉の槍」といっても良いのではないでしょうか? ルーが紡ぎだす言葉の数々は、どれも問題の核心をつくものばかり。
どうしてまだ少女(年齢は明らかになっていませんが)のルーから人生経験豊富な言葉達が生まれてくるのか……?
その秘密は彼女の生活の中にあるのではないかと推測します。
本から得た知識が経験値に
なんといっても、ルーの日課は本を読む事!
暇さえあればお気に入りのソファーの上で読書を楽しむルー。(家事はすべてシーに任せていそう……笑)
そんな彼女が今まで劇中に読んでいた本がこちら!
・アレイダ・マルチ著『わが夫、チェ・ゲバラ 愛と革命の追憶』
・アイン・ランド著『利己主義という気概』
・クロード・レヴィ=ストロース著『悲しき熱帯』
・リチャード・フロリダ著『クリエイティブ資本論』
・ジャン・ボードリヤール著『消費社会の神話と構造』
・ミシェル・フーコー著『知の考古学』『監獄の誕生』
……ルーって一体何歳なの?(何者なの?)と疑いたくなるタイトルばかりですね(笑)
ルーの頭の中には本から得た様々な理論や知識が詰めこまれている事でしょう。そして、その知識に裏打ちされた彼女の言葉こそが、今まで相談にやってきた数々のキャラクターたちを救ってきたといっても過言ではありません。
日常生活も芸術的!
ルーとシーの会話に注目すると、アートな単語が日常的に潜んでいる事がわかります。
次々と世界の芸術作品を体現するルー。お見事です! また、ショックを受けた時には、シーと一緒に「ムンクの叫び~!」を披露するのがお約束でしたね。こんな風に遊ぶ事ができるのも、やっぱり教養があるからこそ! まさにアートと共に生きている2人ですよね。
△パブロ・ピカソの絵画、『青の時代』を表現するルー。
ルーの表情がもはや芸術⁉︎
舞台『ルーシー・フラワーズ』を観劇する際にぜひご注目して頂きたいのがルー役、五條なつきさんの多彩な表情管理です!
シーンに併せてコロコロ変わる表情がとってもチャーミング♪ 「ルーから目が離せない!」という人も多いのではないでしょうか?
ちなみに、ルーは思った事を隠さず顔に出す性格なので時にはこんな軽蔑の眼差しも楽しめちゃいますよ(笑)
また、ルーと言えばコミカルかつ流暢な台詞まわしも見所のひとつ! 聞いているとあっという間なのですが、よく考えてみるとルーの台詞量……半端なく多いですよね⁉︎ しかし、観客を飽きさせず常にシーンを引っ張ってくれるのがルーなのです。まさに役者さんの職人技!
そんなルーですが噂によると、次回のお話では「ルーシー・フラワーズのお悩み相談オンライン」を開設したんだとか。ヘッドフォンをつけて全国のクライアントベイベーと中継を繋ぐ姿はまさにエージェント・ルー⁉︎
画面越しのルーがどんな活躍を繰り広げてくれるのか、今からとっても楽しみです♪
次回予告
そして次回は、ルーの相棒でもあるいつもニコニコ! 時々ブラック?相世渡り上手な相槌の達人、シーをご紹介していきたいと思います。お楽しみに♪
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執筆・イラスト:めいる
写真提供:楽劇座
(c)Rrose Sélavy
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