この3週間ほど、朝から晩まで執筆三昧。書けども書けども次から次へと“書くべきこと”が出てきてしまう。
果たして何万字ぐらい書いたのだろう?
軽く10万字は超えていると思う。
“自分が経験したこと”を書くだけならそれほど大変ではないのだが、資料を観たり聴いたり、調べ物をしたりチェックをしたりが・・・まあまあ大変。
「この書き方だと誤解が生じるかな?」などと思いつく度にその部分だけ書き直したり・・・すでに1週間前に終わっている仕事に改めて補足を入れるとかね。
それにしても、20数年間も携わって来た仕事に関するノウハウは幾らでも書き続けられるものなのだなあ・・・
で、こうして書いてみると幸か不幸か 裏事情?にも精通しちゃっているなあと(笑)
実際、目の前で目撃したものもあるし、自分が直接関わっていなくても、一緒に仕事をしていた人間から直接聞いた話も含めて。
ただ、実際にあった話だけに、メルマガ等の開かれた場では名前や会社名、学校名等が出せない。まあ、サロン内であるとか、比較的クローズな場だと毎回、結構実名で話しちゃってますけど(笑)
とは言え、ある意味 “人が傷つかないため” の方法をやっているわけなので、それで人を傷つけてしまっては本末転倒なので・・・これでもなかなか気を使っているのですよ。
それにしても、トラブル回避だけでなく、積極的に“芸能”ないしは“演劇”に関わっていこうとすれば、多かれ少なかれ “セルフプロデュースに関する能力” は必須となってきます。
考えてみてください? 学生時代、冷静に考えてみれば“絶世の美女”というわけでもないくせに、妙にモテていた子はいませんでした? 逆に、今から思えば結構な美少女だったのにも関わらず、クラスメイトの目には“地味な子”として映っていた子がいたり・・・
まあ、これがいわゆる“セルフプロデュース”のなせる技だったりするわけです。
学校内の話ですらそうなのですから、それが職業ともなれば・・・想像に難しくないと思います。
芸能の仕事の時はプロデューサーという役職、すなわち“仕事柄”も関係していましたが、私の場合、誰よりもそうした部分に拘ってきた方だったかと思われます。
何千万〜億といったお金をかけてタレントを売り出すならともかく、あまり予算をかけずにメジャーなドラマや映画、雑誌にタレントを出していくためには、針に糸を通すような練りに練った “イメージ戦略” が欠かせません。
だからこれは、いわば “知恵” だったわけです。
ところが、劇団での仕事の時は勝手が違いました。
必ずしも、いわゆる“タレント”の素養のある人間を劇団員として採用していたというわけでもないので、そういったセルフプロデュース的なことは最初期から在籍したメンバーの一部と共有していたぐらいで・・・それに、私自身も劇団にはプロデューサーとしてではなく、主に劇作・演出として関わっていたという部分もあるので。
それにしても何故、セルフプロデュース的な部分にはあまり触れなかったのか?
理由は簡単で、人創りのテーマ自体が “毎月の公演に耐えられるだけの能力の開発” であったからです。
結果的に、今となっては「教えておけば良かったなあ」と後悔したりもしますが、それを徹底していたら“続かない子”が続出したんじゃないかなとも思います。
何故ならば、プライベートの部分まで管理する必要が出てくるからです。そうしたことを20代からこうした活動を始めた人間に徹底することはなかなか難しいのです。だから“ 諦めていた” というのが正しいところです。
私の場合、何度か「〇〇した方が良いよ」とアドバイスはしますが、それでも“やらない人”は、使えそうな才能だけを伸ばして、後は“放っておく”という形をとります。
これは意地悪でもなんでもないのです・・・もしも、「なんとか分らせてあげよう」などと一生懸命になりすぎると、かえって「“イジメ”られてる」と思われてしまうであろうケースも想定しうるからです。
そもそも、“セルフプロデュース”と“我慢”は紙一重なのです。“ダイエット”を考えてみればご理解いただけますよね?
だから、場合によっては“我慢を強いる”ことになるのです。
まあ、兎にも角にも、先ずはそうしたこと(セルフプロデュース)の“大切さ”を伝え、ご理解いただいた上で、20数年間のプロデュース業で培ったノウハウをお伝えするのが一番良いのではないか? というのが、今、私がこうして書き続けている理由だったりもするのです。
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執筆・撮影:関口純
(c)Rrose Sélavy