舞台女優&美容研究家として、メイクブラシを愛用している私。
いいメイクブラシを使うとプチプラコスメでも仕上がりが格段に美しくなるので、プライベートでもお仕事でも手放せません!
大のメイクブラシマニアということもあり、以前からメイクブラシについて詳しくまとめた記事を書きたいなと思っていたのですが……このたび、メイクブラシ(熊野筆)のプロである「永豊堂(えいほうどう)」さんに監修していただき、メイクブラシまとめ記事が実現しました♡
初心者さんが迷いがちな天然毛の種類による違いについても詳しく掘り下げます!
永久保存版の内容ですので、メイクブラシに興味があったけど、どう選べばいいのかわからなかったという方はぜひぜひご覧ください!!
高価なブラシと安価なブラシの違い
「メイクブラシ」と言っても、お値段は1本数百円のものから数万円のものまで様々。
主に「毛質」によってお値段が変わります。
広島熊野筆の場合、高級品と言われる理由はお手入れ時に毛先を濡らすとわかるそう。
いい筆は毛量のあるブラシでも毛先が整い、字が書けるような毛先のまとまりが見てわかります。一方、安価な商品で、同じレベルの毛量のブラシを洗った場合、毛先のまとまりがなく、毛先が多方向を向きます。
このことが、乾いてから使うときにお粉の付き具合に大きく影響してきます。
天然毛と人工毛の違い
ブラシ(毛)の材料は、動物の毛を使う「天然毛」と、人工的に作った「人工毛」の2種類があります。
<天然毛>
お粉の含み方・お粉離れが良い。綺麗な発色をさせたり、マットに演出したり、狙った通りにパウダーを使いやすい。繊細な素材なので毎日は洗えないのがデメリット。
<人工毛>
毛先につけたカラーが、しっかりつかない傾向があります(特にパウダー・チークの場合)。毎日洗えること、アイライナー・ブローブラシの場合は毛先の広がりが少なく、いつまでも最初の状態を維持しやすいことがメリット。
パウダー・チーク・ハイライトのように毛量があるブラシで自然なメイクをしたいときには、天然毛がオススメ!
毛量による違い
ブラシの形にもよるので一概に言えませんが、毛量があるほうがお粉の含み・お粉離れに優れ、キレイで自然なお化粧がしやすいです。
特にパウダー・チークブラシなどは毛量が多い方がより自然なつき方で、コスメ本来のカラーを出してくれます。
毛量が少ないチークを使うと、予想外に「ベタッ!」とついて、困ってしまうことも……。
アイシャドウの場合など、グラデーション・ブレンディングを楽しむときにも、毛量があった方が使いやすいです。
人工毛で毛量が少ない付属ブラシと、天然毛で毛量が多いブラシの比較は過去に記事にしているので、こちらからチェックしてみてください!▼
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天然毛の選び方
毛量のある天然毛のブラシが優秀ということは分かりましたが、天然毛は種類が豊富。
目的に合った毛質・毛先・毛量を選ぶことが大切なので、ここからは代表的な毛質の特徴やオススメのブラシをお伝えします!
<イタチ>
コシが最強で水をはじくので、油性分の強いリキッド・ジェルなどにぴったり。もちろんパウダリー系にも使えます。
《おすすめ:リキッドブラシ・リップブラシ・ハイライトブラシ・アイシャドウブラシ》
<ヤギ(細光峰・粗光峰)>
コシがあり縮れているので、お粉の含みがよく、お粉離れも最高です。プレスド系にもオススメで、発色にも役立ちます。
《おすすめ:パウダーブラシ・チークブラシ・ファンデーションブラシ・ハイライトブラシ・アイシャドウブラシ》
<灰リス>
毛先が細く、しなやかで、お粉含み・お粉離れが最高です。コシが弱いので、プレスド系には少し弱いところがあります。発色・マット仕上げともに大活躍。
《おすすめ:パウダーブラシ・チークブラシ・毛短/ファンデーションブラシ・アイシャドウーブラシ・ハイライトブラシ》
<カナダリス・松リス>
コシがあり、弾力性に富み、毛先が細く、綺麗な発色が楽しめます。プレスド系におすすめです。アイシャドウに使うと、グラデーションがキレイに表現できます。
《おすすめ:チークブラシ・アイシャドウブラシ》
<ウマ>
コシがあり、安価で幅広い用途に使える人気商品です。メイクブラシの原点と言っても過言ではありません。毛先がそんなに細くないので、お肌に当てた時に少し重い感じがします。でも発色には欠かせない毛質です。
《おすすめ:チークブラシ・パウダーブラシ・アイシャドウブラシ・ハイライトブラシ・コンシーラーブラシ》
<バジャー>
1本1本の毛先が独立しているので、製品化のアイテムが限定されます。
《おすすめ:アイブローブラシ》
メイクの楽しみが広がる!
私はこれまでたくさんのメイクブラシを使ってきましたが、お安いメイクブラシと熊野筆のメイクブラシを比べると、毛質や毛量が全然違うんですよね。
それはそのまま使いやすさや発色、コスメがお肌に密着するかどうかにもつながるので、個人的にはまだ熊野筆を使ったことがない方はぜひ1度熊野筆を使ってみて欲しいなと思っています。
いいメイクブラシになるとお値段はちょっとお高めですが、しっかりお手入れすればかなり長く愛用できますし、プチプラコスメも見違えるので長い目で見ればコスパもいいですよ♪
もし、もっと深く知りたい、自分の場合はどのメイクブラシが必要なのかわからない……という疑問がある方は、今回の記事を監修していただいた永豊堂さんに相談してみてください。
熊野筆の老舗ブランド・竹宝堂さんのメイクブラシをたくさん扱っているお店なので、きっとあなたの求めている1本と出会えるはずです!
公式通販のほか、楽天市場「さち姫之宝くら」でも購入できます。
そして、メイクブラシを使い始めたら気になる「メイクブラシの正しいお手入れ方法」についても永豊堂さんにおうかがいしたので、次回の記事でお伝えしたいと思います♡
監修:永豊堂
執筆・撮影:五條なつき
(c)Rrose Sélavy